スキー場解説日記とは
「スキー場解説日記」とは…
スキー場は、現在、全国400箇所近くあるとされています。
そのなかで筆者が特に気に入った(気になった)スキー場について、そのスキー場の歴史からコース解説、今後の未来の展望まで、しっかりと深掘りしながら解説していきます。
今回は、日本最大級のスキーリゾート「苗場スキー場」について、その概要と歴史について解説していきます。
苗場スキー場・概要
場所:新潟県 湯沢町 三国
開業年:1961年
リフト数:12本
コース数:24本
最長滑走距離:4000 m
標高TOP:1789 m
標高BASE:900 m
所有:GIC
運営:西武・プリンスホテルズワールドワイド
【営業期間】
2022-23シーズン:12月17日(土)~04月09日(日)
【スクール】
・苗場スキースクール
・苗場スノースクール(藤島スキースクール)
・苗場雪塾
・パンダルマンキッズスクール
【施設】
・苗場プリンスホテル
【所在】
筍山
【アクセス】
電車:上越新幹線「越後湯沢」駅から、路線バスで40分(宿泊者のみ送迎バスあり)
車:関越自動車道「月夜野IC」もしくは「湯沢IC」から三国街道(国道17号)
歴史
開業~スキーブーム前
1959年12月:浅貝スキー場がオープン
オープン当時は西武グループとは無関係
のちに「スノーパルマベルカント」に改称し、買収されることとなる
1961年12月28日:国土計画が「苗場国際スキー場」を開業
現在の苗場スキー場で、この名称は旧名である
1962年12月23日:「苗場スキーハウス新館」が開業
現在の苗場プリンスホテル 27室564ベット
ナイター営業開始
1963年12月26日:「苗場ロープウェー」が開業
48人乗り
1967年12月:「苗場スキーハウス新館」が「苗場ホテル」に改称
東館32室が増築され、のちの旧2号館となる
1969年12月:「レストランプリンス」が開業
現存していて、第一ゴンドラ山頂駅付近
1970年12月:「苗場ホテル」が「苗場プリンスホテル」に改称
別館(のちに西館に改称)70室が増築され、のちの旧4号館となる
1973年3月12日:苗場国際スキー場で「’73 スキーワールドカップ苗場大会」が開催
1973年5月:「苗場国際スキー場」が「苗場スキー場」に改称
1973年12月24日:苗場プリンスホテル新館が開業
10階建て99室、のちの3号館となる
1974年:苗場プリンスホテル、プール、テニスコートを新設
夏季営業を開始
1974年12月31日:「苗場プリンスホテルワールドカップロッジ」が開業
128室
1975年2月21日:苗場スキー場で「’75 スキーワールドカップ苗場大会」が開催
1976年7月2日:「苗場プリンスホテルゴルフコース」が開業
1976年12月17日:苗場プリンスホテルが増築
141室
1977年:西武ヴィラ苗場1号館・2号館が開業
1978年12月15日:「苗場プリンスホテルツインタワー(新館)」が開業
352室、のちの5号館
1979年12月:人工降雪機を導入
1979年12月22日:苗場ロープウェーが延長改造
1981年3月:「松任谷由実SURF&SNOW Vol.1」が開催
1981年12月:レストランダウンヒル(現在の無料休憩所)からプリンスホテル前までの1.9kmのナイターコースが誕生
スキーブーム~ブーム終焉
1982年12月:「白樺平ロマンスリフト」を新設
1983年12月:「第2ロマンスリフト」「筍山ロマンスリフト」を新設
1984年12月13日:「第3ロマンスリフト」「大斜面ロマンスリフト」を新設
1984年12月14日:苗場プリンスホテル本館玄関棟が開業
1985年12月14日:「苗場ゴンドラ」を新設
2221m 6人乗り、現在の「プリンス第1ゴンドラ」
1985年12月:「第1ロマンスリフト1番線」「第4ロマンスリフト1・2番線」「火打第1ロマンスリフト」「火打第2ロマンスリフト」を新設
1986年12月19日:苗場プリンスホテル新館6号館が開業
672室 室内温水プール付き
「南ターミナル(のちの南ゲート)」が開業
1986年12月:「第1高速リフト」「第2高速リフト」「筍平ロマンスリフト1・2番線」を新設
1987年12月:苗場プリンスホテル「大浴場」を新設(宿泊者専用)
「第3高速リフト」「第4高速リフト」を新設
1988年12月:「第5高速リフト」「第5ロマンスリフト」「筍山第2ロマンスリフト」を新設
苗場プリンスホテル「プリンスシアター」を新設
1989年12月:「第6高速リフト」を新設
1990年12月22日:「苗場プリンスホテル2号館」が開業
332室 24階建て
1990年12月:スノーマシンを35基増設し、計103基となる
1991年12月:「第7高速リフト」を新設
のちの「火打第1高速リフト」
1991年12月20日:「苗場プリンスホテル4号館」、イベントホール「ブリザーディウム」を開業
290室 13階建て
1992年12月:「火打第3ロマンスリフト」を新設
スノーマシン30基増設し、計138基となる
1993年12月:「第8高速リフト」「白樺平第2ロマンスリフト」を新設
1994年12月:「スノーパルマベルカント(浅貝ゲレンデ)」が苗場スキー場の一部となる
1995年11月:TBSの情報カメラが、スキー場内に設置
1995年11月1日:新型人工造雪機を導入
オープン時期を11月1日に大幅繰り上げ
1995年12月1日:「苗場ロープウェー」を廃止
「苗場第2ゴンドラ」が開業
1753m 8人乗り のちに「プリンス第2ゴンドラ」に改称
「火打第4ロマンスリフト」を新設
スキーブーム終焉~現在
1997年12月19日:ワールカップロッジをリニューアル
シングルルーム2部屋を一部屋にしファミリールームに
1階をショッピングモールに
1998年12月:モーグル専用コースをオープン
「わくわくファミリースノーランド」がオープン
浅貝スキー場と白樺ゲレンデの連絡道がオープン
1999年7月:苗場で初めての「フジロックフェスティバル」が開催
2001年12月:このシーズンから「火打第4ロマンスリフト」が休廃止
2001年12月21日:「苗場ー田代ゴンドラ(ドラゴンドラ)」が開業
世界最長のゴンドラ 5481m 8人乗り
2001年12月21日:ワールドカップロッジ「温泉露天風呂」が開業
2006年1月3日:第1高速リフト山頂駅舎付近で雪崩が発生
スキー客7人と、従業員3人が巻き込まれ、従業員1人が重傷
2006年1月16日:「ファースト・トラック」を開始
2006年12月23日:日帰りスキーセンター「N-Plateau(エヌ・プラトー)」を開業
エントランス棟を新設、旧ワールドカップロッジ宿泊棟を無料休憩所・レンタルルーム棟に改修、旧ワールドカップロッジレストラン棟を温泉・フードコート棟に改修
2006年12月:このシーズンから「第6高速リフト」「筍山第2ロマンスリフト」が休止
2007年12月:このシーズンから「第1高速リフト」が休廃止
2009年:苗場プリンスホテルの通年営業を終了
夏季・冬季の季節限定営業となる
「苗場プリンスホテルゴルフコース」の営業を終了
2009年12月:このシーズンから「火打第2ロマンスリフト」「火打第3ロマンスリフト」が休廃止
2010年:苗場プリンスホテルの夏季営業を終了
2011年2月:男子リーゼンスラロームコースで雪崩が発生
コースは閉鎖していたため人的物的被害はなし
2011年12月:このシーズンから「火打第1高速リフト」が休止
このシーズンから「第3ロマンスリフト」が休廃止
苗場プリンスホテル内の温水プールを子ども用室内スキ―練習場「パンダルマンハウス」に改修
2012年2月:5号館を廃止
建物は現存するものの宿泊は出来ず ツインB相当の部屋のみで構成されていた
2012年3月:このシーズンをもって「白樺ゲレンデ」の営業を終了
2012年12月22日:2号館・6号館の客室の一部を改装し
このシーズンから「第2ロマンスリフト」「第5ロマンスリフト」が休廃止
2014年5月:「なえば高原オートキャンプ場」を開業
2014年12月:「N-Plateau」にカラオケルームを開業
2015年3月:このシーズンをもって「浅貝ゲレンデ」の営業を終了
2016年2月:「FISアルペンワールドカップ2016 湯沢苗場大会」が開催
2017年7月:「苗場サマーパーク」を開業
2019年4月:このシーズンからGW期間の営業をせず、4月上旬で営業終了
2020年2月:「FISアルペンワールドカップ2020 にいがた湯沢苗場大会」が開催
2020年12月:このシーズンから「第2高速リフト」が休廃止
このシーズンから第3高速リフトのナイター営業を休止
2021年1月18日:感染防止対策の体制整備のため2月7日まで臨時休業
2022年12月1日:「苗場スキー場」「苗場プリンスホテル」をシンガポール系投資ファンド「GIC」の関連会社に売却
2023年2月:第3高速リフトのナイター営業を2日間限定で復活
※情報は、苗場プリンスホテル内掲示、ウィキペディア、サイト、その他SNSより
※情報源が不確定な情報もあるため、日付・内容等に大きな誤りがある可能性があります
参考写真
ホテル前ゲレンデ
大きな1枚バーンに多くのリフトやゴンドラが架設されている
また、コース上には大量の人工降雪機や人工造雪機が設置されている
苗場プリンスホテル
左から2号館・3号館・4号館・5号館・6号館
ナイター営業
現在は第5高速リフト横「第5ゲレンデ」のみが3月下旬まで毎日営業されている
繁忙期のみ第4ロマンスリフト横「第4ゲレンデ」がオープン
2022-23シーズンは2月の2日間のみ第3高速リフト横「第3ゲレンデ」がオープンした
筍山山頂方面「筍平ゲレンデ」
幅の広い緩斜面で、標高が高いため、雪が少ない年はこのコースからオープンし、シーズン終盤はこのコースと大斜面のみの営業となる
日帰りスキーセンター「N-Plateau(エヌ・プラトー)」のエントランスホール「Schnee(シュネー)」
ここから橋を渡るとコンフォートセンター「Dorf(ドルフ)」に行くことができる
ゲレンデ花火
週末を中心にシーズン15回程度打ち上げる 打ち上げ場所は第4ロマンスリフト山頂付近
まとめ
ダラダラと長くなってしまったので、とりあえずこの記事はここまで。
コース・リフト紹介は、また別の記事でまとめます。
公開しました!
記事のシェアとTwitterのフォローお願いします! ありがとうございました!
コメント